被災ママ。子連れボランティア、はじめました。

乳幼児を抱えて被災。2015年〜2016年まで水害発生から子育てしやすい街づくりを目指して、母目線での活動をしていました。その後ブログは更新せずに個人的な活動は継続。 この度2018年10月〜水害をきっかけに学んだことを綴っていこうとブログの封印を解きました。

ハザードマップはそのまま活用するのが難しい

「平成27年9月関東・東北豪雨」により被災した乳幼児3人の母です。もし仮に万が一、また自然災害が起こったときのために避難先を知っていたいと思い、「防災課」を頼りに常総市役所職員に尋ねると、「安全安心課」が担当部署だと教えられたので行ってきました。「安全安心課」、初めて訪れる部署です。

今回の水害で赤ちゃんを連れて避難所に避難したが、夜泣きで迷惑をかけるからと避難所を転々としたママさんがいたようです。「赤ちゃんを連れていても安心して避難できる避難所が絶対に必要です。」と伝えました。

が、私一人がそんな事を懇願しても何かが変わるとは思っていません。いつかは全国すべての自治体に福祉避難所の設置が行き届くように、常総市でもマニュアル作成だけでなく、訓練を含めた準備をしていただきたいものです。

そして、

できる事を できる時に できる人が やればいい

なので、まずハザードマップを見てみようと思いました。今回の水害発生以前に作られた物なので今後に活かせる物ではありませんが、参考になるし、更新されれば比較にもなります。

一部貰ってきましたが、「このままでは全く活用できない」が正直な感想です。

常総市洪水ハザードマップ〈鬼怒川版〉 f:id:mamatokodomo:20151212013558j:plain

*「国土交通省ハザードマップポータルサイト」にて、指定した任意の地域のハザードマップを見ることができます。興味のある方はここをクリック/タップしてください。

というのも、

ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。 予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。

だから、当然ですが、子供を連れて避難する人に特化した情報は皆無なのです。このハザードマップに情報を追加できれば使う人も増えるし、作る意味もあります。

例えば、

  • 傾斜がきつい道
  • 歩道がない道
  • おむつ替えテーブルがある(用意できる)避難所
  • 授乳スペースが用意できる避難所
  • おむつをした子であっても入浴可能な施設はどこか

ママだから気付ける事がたくさんあるんです。いや、逆に、机に向かったおじさん方には悪いですが(市役所職員を非難するつもりはありません)、ママにしか気付けない事がたくさんあるんです。

こんな書き方をすると「じゃあお父さんは子供のことを考えていないというのか!」とか「お母さんがいない家庭に配慮して物を言ってください!」とか、いろいろと言いたくなる人は何処にでもいるものです。

言葉尻だけに反応するのではなく、大局を見るようになっていただきたい。

子供(特に乳幼児)を連れた方が安全に安全な場所へ避難できるように、そして少しでも落ち着いて避難生活を送れるように願っているだけです。

だからこそ、ママの意見が重要なんです。ママの計りで「ここは乳幼児を連れて行ける避難所だ」と判定できる避難所は、きっとママ以外の保護者が子連れで避難しても安心できる避難所であるはずなのです。