被災ママ。子連れボランティア、はじめました。

乳幼児を抱えて被災。2015年〜2016年まで水害発生から子育てしやすい街づくりを目指して、母目線での活動をしていました。その後ブログは更新せずに個人的な活動は継続。 この度2018年10月〜水害をきっかけに学んだことを綴っていこうとブログの封印を解きました。

被災地へ支援物資を送りたいと思ったら読む記事

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被災地に支援物資が届けられる現場を見たり、実際に仕分け作業や運搬をしたりして、感じたことがあります。 (当ブログ管理者は平成27年関東・東北豪雨により被災経験あり)

被災地へ支援物資を送りたい方が、今できること

準備と待機、です。

支援物資とクロネコヤマト

自治体が指定する支援物資の送付先(以下「物資ベース」)に入ると様々な企業や団体からの支援物資が届くことに気付きます。そして意外と知られていないのが、クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸によって、天候や環境に関わらず支援物資が運ばれていることです。このとき、被災地の住所宛のお荷物は当面受け付けなくなるようです(少なくとも常総市内の個人宅宛ての荷物は受け付けをストップしていた期間がありました)。というのも、支援物資の運搬に全力を尽くすからです。もし、ご親族やご友人が被災され、個人→個人へ物資を送りたいときは、他社の宅配サービスでしたら利用できるかもしれません。

追記:
2016/04/18 16:00現在、主に被害の大きい地域宛ての荷物は、営業所止めなら配達が可能なようですが、個人宅や避難所への直接の配達はほぼ不可能です。各宅配業社が発表した「お知らせ」は「【熊本地震の被災者を応援したい】宅配業社の熊本方面宛ての集配について」にまとめました。

ヤマト運輸のお知らせ(2016/4/16 12:30現在) f:id:mamatokodomo:20160416123033j:plain 出典: http://www.kuronekoyamato.co.jp/info/info_1604_notice.html

個人で支援物資を送りたいと思ったら

その自治体の公式サイトに支援物資の募集に関するお知らせを探してください。そこで、被災地で必要とされている物を把握してください。受け入れの体制が整っているかを確認することも重要です。被災地はまだ緊迫した状況です。電話での問い合わせは絶対にやめてください。

支援物資を送ることに慣れていない方は、(災害ボランティアのプロと呼ばれる)支援団体などが支援物資を募集・受付しているので、ホームページやFacebookページなどで必要な物を確認の上、持込・送付するとよいでしょう。

また、SNSで支援物資募集を呼びかけている場合もあります。例えば、熊本地震で言えば、Facebookで「熊本 地震」を検索すると、すでに2つのグループが存在します。(2016/04/15 13:50現在)もしかすると、今後は物資を呼び掛ける投稿が出てくるかもしれません。

Twitterでは「〇〇体育館に避難してますが〇〇が足りません!」のようなツイートがどんどん流れます。生の声は何とかしてあげたい気持ちを駆り立てますが、被災地の足りない物・必要な物はどんどん変化します。SNSは拡散力があるため便利ですが、3日前に足りなかった物が大量に余っている。そして今は△△が足りない!といった状況になります。

発災直後に「送ってあげなきゃ!」と焦って不要なものを送らないように、被災地や被災者の負担にならないように、下調べと準備を十分に行ってください。

そして、受け入れの体制が整ってからは、避難所へ直接持ち込んだり、送付することで助かる人もたくさんいます。物資ベースには支援物資が集まりやすいのですが、ベースから各避難所へ運搬する人がいなければ支援物資は届かないのです。移動手段がない方、体の不自由な方や乳幼児がいる世帯の場合も、支援物資を直接受け取りに行くことが難しくなります。

とはいえ、交通網が復旧されるまでは、支援物資を発送しても必要な人に 必要な物が 必要な時に届きません。直接持ち込むには、自分の安全を確保できるのか、ルートの確認は済んでいるかなど、「被災地に入れる自分」かどうかを冷静に判断する必要があります。

そして、要請があって被災地入りした支援団体などを除き、個人で支援物資を持ち込む時期はまだ先のことです。まだなお救助活動が行われています。大手宅配業社が要請に基づき、大手企業や各自治体などから大量に物資を運んでいるところです。被災地に入れるルートが限られているため、道路は大渋滞を引き起こしています。

家族が心配で駆けつけようとしている方も大勢いらっしゃるはずです。土地勘の無い人が少量の物資を積んで、とりあえず辿り着けそうな避難所を目指すことで、さらなる大渋滞を引き起こしてしまいます。今はまだ、緊急車両や大手宅配業社のために道を開けてください。

支援物資という名の「ゴミ」を送らないでください

「この服は多少汚れているけれど、まだ着られる。服が足りないのだから、こんなのでも助かるかな」「この絵本は多少の落書きがあるけれど、まだ読める。すべて失くした子なら、こんなのでも喜ぶかな」「ホテルでもらったアメニティ、使わないから送ろうかな」というレベルの物は送ってはいけないのです。

それらはすべてゴミになります

支援物資の仕分けには人手が必要です。貴重なボランティアにゴミの仕分けをさせないようにしましょう。ゴミの処理には税金が使われます。被災地に余計な経済的負担を掛けないようにしましょう。

被災地はごみ捨て場ではありません。

「処分しようと思っていた物を送る」ことをやめましょう。責任を持って支援物資を送ることができないと感じる方は、その送料と同額を支援金や義援金として寄付することを考えてください。

送料着払いで送るなんてもってのほか。良識がある人なら考えもしないでしょうが、そんな事をする人もいるのは事実です。絶対にやってはいけません。

それでも個人で支援物資を送るときには

下の二枚の写真にあるように、1つの箱に1種類の物資を詰め、箱の外には内容物を見やすく表示することが大切です。こうすることで、仕分け作業がはかどります。そして、重さにも気をつけてください。物資ボランティアの方々が腰などを痛めないように配慮しましょう。
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下着や靴下は新品を送りましょう。大人用はもちろんですが、子供用もです。特に、幼児用の使用済みトレーニングパンツやショーツを物資センターでたくさん見ましたが、もらっていく人は見ませんでした。「お友達のお子さんにお下がりをあげる」感覚で送るのはやめましょう。

手回し充電可能な懐中電灯、テレビやラジオなどを除き、電池式の物を送るときは、新品の電池をセットした状態で送るとよいでしょう。ゴミも減るし、すぐに使えるので便利です。

食料を送る際は必ず賞味期限を確認しましょう。賞味期限まで余裕がない物は、ゴミを増やす原因になるので、送ってはいけません。缶詰めはプルトップの物を選びましょう。

支援物資を送る準備が整ったら

避難所や物資ベースが物資受け入れの体制が整っているかを確認してください。避難所や物資ベースなどを運営する職員の方々もまた被災者です。その方たちにも家族がいて家があります。不眠不休で活動している方々に、さらなる労力を強いる事があることも配慮してください。

避難生活時にあってよかった・あったらよかった物

妊婦・産婦・乳幼児とその家族が用意しておきたい非常時グッズとは』で紹介しています。ご親族やご友人などに物資を送ろうと考えている方の参考になることを願います。

災害支援団体「NPO法人レスキューストックヤード」が支援物資の提供に関する注意点などをまとめた「支援物資等を提供する」も参考になります。

当ブログ管理者megiがこの記事を書くベースになった活動は、『被災ママ。子連れボランティア、はじめる。』を読んでください。

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この記事が参考になった方へ2つのお願いがあります。

①現在、全力で応援しているクラウドファンディングがあります。きっと被災地の子供たちにも優しく届くことでしょう。2016/06/07が期限です。ぜひ詳細を読んでみてください。

先天性四肢切断症のNick Vujicicさんの絵本 「Give me a hug」を日本の子どもたちに読んでもらいたい! | ミライメイカーズ

追記: 成功しました!目標金額を達成しました!ご協力くださった方、ありがとうございました!

熊本地震で被災された福岡の方がお知り合いにいる方、↓この内容を私の代わりに伝えていただきたいのです。
「常総から福岡で被災された方へ届けたいメッセージ」

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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