被災ママ。子連れボランティア、はじめました。

乳幼児を抱えて被災。2015年〜2016年まで水害発生から子育てしやすい街づくりを目指して、母目線での活動をしていました。その後ブログは更新せずに個人的な活動は継続。 この度2018年10月〜水害をきっかけに学んだことを綴っていこうとブログの封印を解きました。

妊婦・産婦・乳幼児とその家族が用意しておきたい非常時グッズとは

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被災されたすべての方の安全を祈るとともに

突然襲ってくる自然災害に人はなす術がありません。恐怖でパニックに陥るかもしれません。PTSDに悩まされるかもしれません。それでも、本能とでもいうのか、生きるために必死の行動に出るはずです。

東日本大震災で震度5を体感したときを思い出し、熊本地震の映像を見てからずっと心がザワザワしています。余震の恐怖を感じながらも、当時生後9ヶ月の長女を守らねばと気丈に振る舞おうと踏ん張っていた記憶が蘇ります。

熊本地震で被災されたすべての方の安全を祈りながらも、妊婦さん、産婦さん、乳幼児を持つ方々が、大変な状況で踏ん張っていること、頭と心から離れず、3.11直後同様にテレビを消せないでいます。

安倍総理

これから多くの方々が、避難所で不安な夜を過ごされることになります。水や食料、毛布などの生活必需品の提供に万全を期すことはもとより、高齢者や乳幼児等、配慮が必要となる方々にも十分に目配りをしながら、きめ細かな支援を徹底していただきたいと思います。関係機関、被災自治体が一体となって、できる限りの対応策を講じていただきたい。

と言っていました。現場を知らないくせに!と叫びたくなることもあるかもしれません。

それでも、

現場で被災地支援をされている方、安全第一で作業を行っていただくと共に要配慮者への配慮とはどういうものか現場での指揮を、どうかお願い致します。災害支援のプロの方々が必要なんです。

避難されている被災者のみなさま、みなさまも不安と恐怖でいっぱいだと思います。ご自分の安全を確保できたら、ほんの少しだけ、「要配慮者」という方々がみなさまよりも弱者であることをご理解いただけるよう、どうかよろしくお願い致します。

安全を確保できたら、次に待っているのは避難生活です。避難所生活、自宅避難共にライフラインが復旧されるまでの間、あるいは片付けに追われている間は、防災グッズが必要です。特に東日本大震災以降、防災グッズは急激に進化しています。

「備えあれば憂いなし。」は、被災してみて初めて心の底から感じることです。当ブログ管理者は平成27年関東・東北豪雨による被災経験を機に、子連れボランティアを始めました(詳しくは「被災ママ。子連れボランティア、はじめる。」をお読みください)。

自分の身だけでなく、子供の身を守ることに必死なママたちの不安が少しでも軽減されることを祈りながら、母親目線・女性目線で防災グッズや避難生活であるといい物を紹介します。一般的な防災グッズは「防災グッズ」や「避難時持ち出しグッズ」などで検索してみてください。

当ブログでは、紹介した商品を購入いただくと私megiが商品代金の1%〜5%くらいが報酬として受け取れるシステムを採用しています。本当に微々たる金額ですが、この売上金は被災者支援の活動費に充てています。 これいいな〜、○○さんに送ってあげたいな〜と思った方!どうか、下記のリンクから購入していただいて、私megiの活動を支援してください。よろしくお願いします!

乳幼児を抱えて被災したときに、あるのとないのとでは大違いです。

💛昔ながらのおんぶ紐

最近のお母さんたちは、おんぶと言ったらリュックのように背負えるタイプを使う方が多い中、なぜ昔ながらのおんぶ紐がいいのか?それは、おばあちゃんや周りにいる年配の方に預かってもらうときに必要になるからです。もちろん、エルゴが使えないわけではありませんが、年配の方が使いやすいのは断然こちらです。

私自身、被災した直後に提供いただいた「北極しろくま堂」の昔ながらのおんぶ紐に60代の母と共にお世話になりました。こちらには可愛い柄があります。

💛やっぱりリュックのように背負いたい

チャイルドシートやベビーカーでお馴染みのGraco社のルーポップはバッグの中でもかさばらず、このタイプの中では価格も良心的です。

抱っこ/おんぶ紐を持たずに避難したママさんも多いようです。被災直後の救援物資としては優先度がとても低いので、困っている方がたくさんいるはずです。

暗闇は不安を強めます。明かりを灯せば、少しは気持ちがやわらぎます。

「電池がどれでもライト」

商品名のとおり、単1〜単4の電池をどれか1本だけ入れれば使えるLEDライト。これは画期的!立てて使うこともできます。

「水と塩で発電するLEDランタン」

水と塩だけ!?と驚きました。ただ、水不足が続くときは使用をためらうかもしれません。約8時間ごとに水と塩を交換することで、最長120時間の使用が可能です。電池や手回し充電が必要ないのは便利です。

このランタンには壁掛けができるタイプもあります。

「防災用簡易ライト」

フックが付いているので引っ掛けることもでき、空のペットボトルに入れれば立てることもできます。

「光るブレスレット

上記と似た商品ですが、お子さんの手首やリュックに付ければ、少しは笑顔になれるかも。ただし、このタイプ(ケミカルライト)は中の液体に触れると危険ですので、取り扱いには十分注意してください。

視覚での情報収集が欲しくなります

ワンセグエコTV TV02WH」

手回し充電、乾電池、AC充電、USB充電が可能です。非常時はラジオを聴くとよいと言われていますが、聴覚だけでなく視覚で情報収集できるのは便利です。テレビだけでなく、ラジオも聴けます。

長期保存が可能な非常食はやはり必要です

ビスコ保存缶」

子供から高齢者まで食べられます。賞味期限も製造後63ヶ月と保存に便利です。ただし、断水時で水分補給が十分にできないときは、口の中がパサつくので食べ過ぎに注意してください。

「救缶鳥」

賞味期限5年の缶詰めパンです。支援物資として頂いて食べましたが、しっとりとしていて想像以上に美味しかったです(あくまで個人の感想です)。

amazonで「救缶鳥」を見つけられませんでしたが、他の缶詰めパンの取り扱いがあります。

尾西食品 アルファ米

お湯でも水でも作れるごはんです。非常時の強い味方。調理道具も必要ありません。

ウィダーインゼリー」

食欲が出ないとき、飲料水の確保が難しいときなど、エネルギー補給に最適です。

「えいようかん」

賞味期限が5年で、手軽にカロリー補給が出来る羊羹です。えいようかん1本でご飯をお茶碗一杯分のカロリーに相当します。食品衛生法で対象とされるアレルギー物質を含んでいません。疲れたときは甘いものが欲しくなる方はぜひ。

「塩無添加 たべるにぼし」

子供から高齢者まで、おやつにも。塩分補給も大切ですが、非常時にレトルト食品やカップ麺などをたくさん食べることになり、特にお子さんには塩分の摂取量が多くなりがちです。

手洗いや入浴が困難なときは特に注意したい衛生面

母として、女性として、特に困るのが衛生面です。生理用品、オムツやおしりふきはお好みのブランドがあると思いますので紹介はしませんが、備蓄するとよいでしょう。災害直後などはストレスから、予定日でもないのに生理になる人もいます。災害直後の被災地では必ずオムツ不足や生理用品不足が起きます。交通網が復旧するまでは必要な量を確保するのが難しいかもしれません。おしりふきは万能です。ぜひ備蓄を。

また、なかなか洗濯ができない状況になります。下着だけでも清潔に保つためには、サラサーティコット100 2枚重ねのめくれるシート 72枚(36組×2枚)などがあると便利です。

小さなお子さんをお持ちの方は、手ピカジェル プチ手ピカジェル お出かけホルダー付をバッグに入れている方も多いと思います。手指の消毒には泡で出てくるポンプ式もおすすめです。泡、乳幼児に大人気です。我が家の子供たちも「あわわ、やるー!」と喜んで消毒していました。水不足で十分に手洗いができないときに助かります。

女性にとっての必需品、妊産婦や乳幼児にとっての必需品は必ず不足します

被災地の備蓄品や様々な自治体や企業からの支援物資が届き始めます。しかし、物資の指揮を健康な男性が執ることが多く、女性にとっては大切な物・障がいや病気がある方にとっては大切な物など、特定の人にだけ必要な物を提供することの優先順位が低くなりがちです。

物資を指揮する人が怠けているわけでも、意地悪しているわけでもありません。ただ単に、例えば、「多い日用の羽根あり」や「少ない日用の羽根なし」などの違いがあることを知らないため、生理用品らしき物ダンボール箱を一つ開けて提供すれば、実は他の種類が入ったダンボール箱があるのに、物資センターで開封されずに置かれているだけの状態が続くこともあるのが現実です。

箱に「ナプキン普通の日用」と書かれたのを見る→開けようかと一瞬考える→「水と食料届いた!運ぶぞ!」→大勢の被災者が必要としている物を優先する となりがちです。

そして、女性のみなさん、恥ずかしがらずに、何が必要か伝えるようにしてください!

その他

風船

かさばらず軽い。非常時や避難生活での遊び道具としておすすめしたいです。「被災地の子供たちに笑顔を届けたい」と、ガッチャンという方が風船を持って遊びに来てくれました。そのときの子供たちの笑顔が、防災グッズの中に風船を入れるキッカケとなりました。子供たちの命だけでなく、笑顔も守りたいと強く思います。

バランスボール

避難所では他の方の迷惑にならない環境であるか、ご確認のうえご使用ください。災害後、身体が休まることは少ないですが、運動とはまた違う体の使い方だと思います。腰のストレッチやお子さんの遊び道具などとして、あっても良いものかと思います。用意される場合は、空気入れもお忘れないように。


他にも思い出したら追記します。

個人で避難所や自治体に支援物資を送ろうと思っている方は

被災地へ支援物資を送りたいと思ったら読む記事」も併せてお読みください。