福知山市の被災ママさんが教えてくれたこと
【福知山市のママAさんが教えてくれたこと】
「ちょっとでも水に浸かったものは、消毒して洗ったとしてもどんなばい菌が付いてるか分からないから、破棄して下さい。」と保育園からお願いされてたよ。
それをもったいないからと、使う人ももちろんいたと思うけど、私は棄てた。
まだまだ使えそうな、キレイな家具も山のように棄ててあったので、ちょっとでも浸かったものは棄てる人が多かったと思うよ。
家は、壁も剥がして、床も業者に依頼して床下洗浄。
床上浸水した家は、市から50万円の助成金が出てたけど、それでは全然足りないよね。保険に加入してなかった人は踏んだり蹴ったりだと思うよ。
洗浄業者も忙しくてなかなか来てくれないので、それまでは、二階がある家の人は二階で生活して、二階がない人は実家に戻ったり、違うアパート借りたり、市営や府営の空いてる部屋に一時避難させてもらったりしてたんだと思う。
元のアパートに戻るまで半年以上かかった友人がいたよ。
【福知山市のママBさんが教えてくれたこと】
新築の一軒家が床上浸水。
うちは家財に入ってなかったから、全部は変えれなかったんや。
おもちゃは浸かった物は全て捨てて、自転車は高圧洗浄機で洗って今も使ってるよ!消毒という、消毒はしてないな。
家具類は駄目なものは捨てたけど、椅子とかはアルコール入りの物で何度も洗浄して使ってるし、塗装した分もあるな!
床は変えなかったから、アルコール消毒して、ワックス5回掛けしたよ! 壁は断熱材が入ってるから、壁を切ってクロスは張り替えたよ!
食器棚とかは、食器用の赤ちゃんとかに優しい消毒液を使って除菌したかな⁉︎
うちはまた水が浸くかもしれないと思って、使える物は消毒してつかってるな!
【福知山市のママCさんが教えてくれたこと】
賃貸アパートが浸水。
玄関が一階で部屋が二階タイプの二階に住んでて、一階の床上2メートルくらいまで浸水して、あと階段1段で、二階の部屋も浸水するところだった。
一階が玄関だから、玄関にあったものは全て棄てたよ。
アパートは浸水した所は張り替えてリフォームしてくれたんだ。
【福知山市のママDさんが教えてくれたこと】
実家が床上浸水。
とにかく、泥を洗う。泥をとる。なんでもかんでも捨ててたらお金がつきるから、三輪車とか自転車ぐらいなら水で洗ってハイターを薄めたので消毒したら乗れると思うよ。川の水やし錆びんと思うけどな。
家具とかは木製やったらたぶん後からふやけて閉まりが悪くなると思うよ。自分が使うのに許せる範囲で。
家は床下に泥が入ってるなら取れるところはとりたいところやね。ただ、今時の家は床下に入れんかったりもするから、入れるならとった方がいいよ。あとで、泥のくさい臭いが上がってくるから。
床下に入っての作業とか捨てるものを集積所に持っていく作業とかをボランティアの人に頼んだり、うまくボランティアを使って疲れを少しでも軽減しないと長丁場の作業になるだろうから。
拭いても拭いても泥が浮き出てくるんだよね。最初は、あれ?昨日キレイにしたはずなのに‥?って不思議に思ってまた洗うんだけど、次の日になると、またドロドロで、またか‥。という感じ。
<Dさんの職場(飲食店)>
2メートルくらい浸水したんだけど、木材を使用した床だったから、水分を含んで膨張して、ボッコボッコしてた。
飲食店だったから、浸かった物は全部棄てて、お店はリフォームして去年の8月に被害にあって今年のゴールデンウィークにやっとリニューアルオープンできたよ。
【福知山市のママEさんが教えてくれたこと】
家の中は高圧洗浄したあと扇風機を24時間回しっぱなしで床下や家の中を時間かけて乾かした。
そのあともアルコールとかで何回も拭いた。 とくに台所とか… 乾くまで物は置かない。
おもちゃ→捨てた。 三輪車→舐めたりする可能性があったから、捨てた。 自転車→綺麗に洗って使ってる。
家具→洗って使える物は洗って使ってたと思う。木製の水を吸って変形するよぉなものや子供に関する物は捨てたかな〜。
壁や床→状態によるケド、2回浸水したら、張り替えしてた気がする。
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水害発生!先人の知恵を乞うしかない!
今回の常総市の水害発生から数日後、京都府福知山市在住の友人から「何か出来ることがあれば力にならせて!」と連絡がありました。当初は個人的な物資提供を申し出てくれたので、ありがたく受け取りました。それで十分です。彼女と連絡を取るたび、心配や応援のことばに涙が出ました。それでも、他に必要なものは?何が要る?と気にしてくれています。
それから更に数日が経ち、片付けや掃除に追われている時、ふと閃いたのです。福知山の友人に一番頼りたいことがハッキリと明確に。
それは「先人の知恵を貸してもらう」ことでした。
平成26年7月30日〜8月26日かけて、台風11号、12号および前線と暖湿流より日本の広範囲で豪雨が発生。8月16日〜17日に掛けて降り続いた豪雨により、京都府福知山市の市街地などが冠水する大規模な洪水被害をもたらしました(後に気象庁が「平成26年8月豪雨」と命名)
常総市の被災ママたちは皆、子供たちの衛生面の心配をしているはずです。住宅や家財はもちろんですが、おもちゃや三輪車、自転車など、子供が直接触れるものはどうするべきか。私たちはこんなに大きな水害に見舞われたことがないので、知識がありません。
そこで、水害に遭い復興を遂げた経験者の知識を分けてもらうため、友人のママ友たちに、廃棄したもの、消毒して使ったものなどを教えてもらいました。片付けの段階が終わっているご家庭も多いかもしれませんが、とても参考になります。ぜひ、読んでみてください。