被災ママ。子連れボランティア、はじめました。

乳幼児を抱えて被災。2015年〜2016年まで水害発生から子育てしやすい街づくりを目指して、母目線での活動をしていました。その後ブログは更新せずに個人的な活動は継続。 この度2018年10月〜水害をきっかけに学んだことを綴っていこうとブログの封印を解きました。

水害発生、街から子供の遊び場が消える!?

水害。自分が住んでいる街が被災するまでは知らなかった事がたくさんあります。

本当に無知でした。

「雨が降ったからびちゃびちゃで公園は遊べないね」とよく子供との会話に出てきますが、そのくらいのことを想像していたのです。

冠水したのだから、雨よりは水が引くのは遅いだろうけど、水が引けばまた遊べる。と。

実際は全く違います。

ただの雨水ではなく、汚泥です。川の水だけでも十分汚いですが、街中のいたるところで下水が溢れ、それが街中を覆ったのです。

道路や家屋から水が引くと、家財や建築廃材などの、いわゆる「災害ごみ」が道路沿いに積み上げられます。

その災害ごみが捨てられたのは災害ごみ集積所として設けられた場所だけでなく、普段は子供たちが遊んでいる「公園」です。

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土や植物が汚染された上、遊具は汚泥にまみれ、放り込まれた災害ごみから飛び散ったガラスやステンレスなどの破片が散乱しているのです。

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災害の規模や自治体の対応などで違いはあるでしょうが、2015年9月の「関東・東北豪雨」によって被災した茨城県常総市では、5ヶ月経った今も立入禁止の公園があります。

さらに常総市の公式サイトを見ても、どの公園が安全か安全でないかの発表はないのです。

そこで、2016/02/02(火)、常総市内の公園は子供たちが遊べる状態になったのか、常総市都市整備課に聞いてみました。

【森下公園】- 普段から幼児〜お年寄りが集まっていた公園

・4月から使える
・災害ごみを受け入れたから土を入れ替える
・遊具を塗装する(理由は古いから)
・砂場も使えるようにする(災害前はガラスの破片が出てきたり、猫の糞があったりした)

【相野谷公園】- 普段からあまり遊んでいる子がいない小さな公園

・いつ遊べるようになるか未定
・災害ごみを受け入れたから土を入れ替える

【その他の冠水した公園】

・冠水したすべての公園の土を入れ替えた
・砂場も使えるようにした
・消毒は常総市の造園業者が完了した
・「立ち入り禁止」になっていなければ遊べる状態だということ

とはいえ、これらの情報を含め、どんな消毒方法だったのか、土は表面から何cmを入れ替えたのかなども現在常総市のホームページには掲載されていません。掲載する予定もないそうです。掲載がなければ知ることが出来ないのでお願いはしました。

災害関連の業務や溜まってしまった通常業務で忙しいとは思いますが、子供の遊び場は優先順位が低いのでしょう。母親としては怒りよりも呆れていますがね。

「4月に森下公園が遊べるようになったら連絡します。」と言うので、名前と電話番号を伝えましたが、電話で個人に連絡するという事はこの先も常総市の公式サイトに掲載するつもりがないのかしら。