常総から福岡の被災された方に届けたいメッセージ
熊本地震により被災された方が、熊本だけではないこと、ちゃんと知っています。
福岡や大分でも避難されている方がいること、ちゃんと知っています。
熊本だけがメディアで取り上げられているかもしれません。
時間が経つにつれ、今回の地震に関するニュースが報道されなくなることも、知っています。
先の見えない不安に押しつぶされそうになっていることも、知っています。
自宅に帰りたいけれど、それができない辛さも、知っています。
非常時に備えていれば、
防災意識を持って暮らしていれば、
あの時あそこにいなければ、
様々な後悔をしていることを、知っています。
私は、これを読んでくれているあなたを知りません。
それでも、伝えたいことがあります。
「ありがとう」
「他人ごとやなかけんね」
見た瞬間に涙が溢れました。
このときのことは「全国から届いた応援メッセージに涙!」に書きました。
小さな、小さな、キッカケを見つけたら、笑ってください。
笑っていいんです。
温かい食べ物が食べられたら、「おいしいね〜」とニコッ、
バカげた替え歌を歌ってアハハ、
笑えることがあれば笑っていいんです。
みんな緊張した表情をしていると、「自分だけ笑ってるなんてできない」と感じるかもしれません。
緊張や、不安は、伝染します。
笑顔や、笑いも、伝染します。
遠い常総から想っています。
安全を祈っています。
一日も早く心穏やかになれるよう祈っています。
【熊谷地震の被災者を応援したい】宅配業社の熊本方面の集配について
ヤマト運輸
(2016/04/18 16:00現在) ���ו��̂��͂��x���ɂ���
佐川急便
(2016/04/18 15:00現在) 4/18より下記集荷・配達不能地域を除き再開しています。注意点などは「熊本県行のお荷物受付再開と、熊本県を中心...│重要なお知らせ│佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>」を読んでください。
西濃運輸
日本郵政
(2016/04/18 12:00現在) 平成28年(2016年)熊本地震の影響について【2016年4月18日(月)12時現在】 - 日本郵便
(2016/04/18:30現在)
妊婦・産婦・乳幼児とその家族が用意しておきたい非常時グッズとは
被災されたすべての方の安全を祈るとともに
突然襲ってくる自然災害に人はなす術がありません。恐怖でパニックに陥るかもしれません。PTSDに悩まされるかもしれません。それでも、本能とでもいうのか、生きるために必死の行動に出るはずです。
東日本大震災で震度5を体感したときを思い出し、熊本地震の映像を見てからずっと心がザワザワしています。余震の恐怖を感じながらも、当時生後9ヶ月の長女を守らねばと気丈に振る舞おうと踏ん張っていた記憶が蘇ります。
熊本地震で被災されたすべての方の安全を祈りながらも、妊婦さん、産婦さん、乳幼児を持つ方々が、大変な状況で踏ん張っていること、頭と心から離れず、3.11直後同様にテレビを消せないでいます。
安倍総理は
これから多くの方々が、避難所で不安な夜を過ごされることになります。水や食料、毛布などの生活必需品の提供に万全を期すことはもとより、高齢者や乳幼児等、配慮が必要となる方々にも十分に目配りをしながら、きめ細かな支援を徹底していただきたいと思います。関係機関、被災自治体が一体となって、できる限りの対応策を講じていただきたい。
と言っていました。現場を知らないくせに!と叫びたくなることもあるかもしれません。
それでも、
現場で被災地支援をされている方、安全第一で作業を行っていただくと共に要配慮者への配慮とはどういうものか現場での指揮を、どうかお願い致します。災害支援のプロの方々が必要なんです。
避難されている被災者のみなさま、みなさまも不安と恐怖でいっぱいだと思います。ご自分の安全を確保できたら、ほんの少しだけ、「要配慮者」という方々がみなさまよりも弱者であることをご理解いただけるよう、どうかよろしくお願い致します。
安全を確保できたら、次に待っているのは避難生活です。避難所生活、自宅避難共にライフラインが復旧されるまでの間、あるいは片付けに追われている間は、防災グッズが必要です。特に東日本大震災以降、防災グッズは急激に進化しています。
「備えあれば憂いなし。」は、被災してみて初めて心の底から感じることです。当ブログ管理者は平成27年関東・東北豪雨による被災経験を機に、子連れボランティアを始めました(詳しくは「被災ママ。子連れボランティア、はじめる。」をお読みください)。
自分の身だけでなく、子供の身を守ることに必死なママたちの不安が少しでも軽減されることを祈りながら、母親目線・女性目線で防災グッズや避難生活であるといい物を紹介します。一般的な防災グッズは「防災グッズ」や「避難時持ち出しグッズ」などで検索してみてください。
当ブログでは、紹介した商品を購入いただくと私megiが商品代金の1%〜5%くらいが報酬として受け取れるシステムを採用しています。本当に微々たる金額ですが、この売上金は被災者支援の活動費に充てています。 これいいな〜、○○さんに送ってあげたいな〜と思った方!どうか、下記のリンクから購入していただいて、私megiの活動を支援してください。よろしくお願いします!
乳幼児を抱えて被災したときに、あるのとないのとでは大違いです。
💛昔ながらのおんぶ紐
最近のお母さんたちは、おんぶと言ったらリュックのように背負えるタイプを使う方が多い中、なぜ昔ながらのおんぶ紐がいいのか?それは、おばあちゃんや周りにいる年配の方に預かってもらうときに必要になるからです。もちろん、エルゴが使えないわけではありませんが、年配の方が使いやすいのは断然こちらです。
私自身、被災した直後に提供いただいた「北極しろくま堂」の昔ながらのおんぶ紐に60代の母と共にお世話になりました。こちらには可愛い柄があります。
💛やっぱりリュックのように背負いたい
チャイルドシートやベビーカーでお馴染みのGraco社のルーポップはバッグの中でもかさばらず、このタイプの中では価格も良心的です。
抱っこ/おんぶ紐を持たずに避難したママさんも多いようです。被災直後の救援物資としては優先度がとても低いので、困っている方がたくさんいるはずです。
暗闇は不安を強めます。明かりを灯せば、少しは気持ちがやわらぎます。
「電池がどれでもライト」
商品名のとおり、単1〜単4の電池をどれか1本だけ入れれば使えるLEDライト。これは画期的!立てて使うこともできます。
「水と塩で発電するLEDランタン」
水と塩だけ!?と驚きました。ただ、水不足が続くときは使用をためらうかもしれません。約8時間ごとに水と塩を交換することで、最長120時間の使用が可能です。電池や手回し充電が必要ないのは便利です。
このランタンには壁掛けができるタイプもあります。
「防災用簡易ライト」
フックが付いているので引っ掛けることもでき、空のペットボトルに入れれば立てることもできます。
「光るブレスレット」
上記と似た商品ですが、お子さんの手首やリュックに付ければ、少しは笑顔になれるかも。ただし、このタイプ(ケミカルライト)は中の液体に触れると危険ですので、取り扱いには十分注意してください。
視覚での情報収集が欲しくなります
「ワンセグエコTV TV02WH」
手回し充電、乾電池、AC充電、USB充電が可能です。非常時はラジオを聴くとよいと言われていますが、聴覚だけでなく視覚で情報収集できるのは便利です。テレビだけでなく、ラジオも聴けます。
長期保存が可能な非常食はやはり必要です
「ビスコ保存缶」
子供から高齢者まで食べられます。賞味期限も製造後63ヶ月と保存に便利です。ただし、断水時で水分補給が十分にできないときは、口の中がパサつくので食べ過ぎに注意してください。
「救缶鳥」
賞味期限5年の缶詰めパンです。支援物資として頂いて食べましたが、しっとりとしていて想像以上に美味しかったです(あくまで個人の感想です)。
amazonで「救缶鳥」を見つけられませんでしたが、他の缶詰めパンの取り扱いがあります。
お湯でも水でも作れるごはんです。非常時の強い味方。調理道具も必要ありません。
「ウィダーインゼリー」
食欲が出ないとき、飲料水の確保が難しいときなど、エネルギー補給に最適です。
「えいようかん」
賞味期限が5年で、手軽にカロリー補給が出来る羊羹です。えいようかん1本でご飯をお茶碗一杯分のカロリーに相当します。食品衛生法で対象とされるアレルギー物質を含んでいません。疲れたときは甘いものが欲しくなる方はぜひ。
「塩無添加 たべるにぼし」
子供から高齢者まで、おやつにも。塩分補給も大切ですが、非常時にレトルト食品やカップ麺などをたくさん食べることになり、特にお子さんには塩分の摂取量が多くなりがちです。
手洗いや入浴が困難なときは特に注意したい衛生面
母として、女性として、特に困るのが衛生面です。生理用品、オムツやおしりふきはお好みのブランドがあると思いますので紹介はしませんが、備蓄するとよいでしょう。災害直後などはストレスから、予定日でもないのに生理になる人もいます。災害直後の被災地では必ずオムツ不足や生理用品不足が起きます。交通網が復旧するまでは必要な量を確保するのが難しいかもしれません。おしりふきは万能です。ぜひ備蓄を。
また、なかなか洗濯ができない状況になります。下着だけでも清潔に保つためには、サラサーティコット100 2枚重ねのめくれるシート 72枚(36組×2枚)などがあると便利です。
小さなお子さんをお持ちの方は、手ピカジェル プチや手ピカジェル お出かけホルダー付をバッグに入れている方も多いと思います。手指の消毒には泡で出てくるポンプ式もおすすめです。泡、乳幼児に大人気です。我が家の子供たちも「あわわ、やるー!」と喜んで消毒していました。水不足で十分に手洗いができないときに助かります。
女性にとっての必需品、妊産婦や乳幼児にとっての必需品は必ず不足します
被災地の備蓄品や様々な自治体や企業からの支援物資が届き始めます。しかし、物資の指揮を健康な男性が執ることが多く、女性にとっては大切な物・障がいや病気がある方にとっては大切な物など、特定の人にだけ必要な物を提供することの優先順位が低くなりがちです。
物資を指揮する人が怠けているわけでも、意地悪しているわけでもありません。ただ単に、例えば、「多い日用の羽根あり」や「少ない日用の羽根なし」などの違いがあることを知らないため、生理用品らしき物のダンボール箱を一つ開けて提供すれば、実は他の種類が入ったダンボール箱があるのに、物資センターで開封されずに置かれているだけの状態が続くこともあるのが現実です。
箱に「ナプキン普通の日用」と書かれたのを見る→開けようかと一瞬考える→「水と食料届いた!運ぶぞ!」→大勢の被災者が必要としている物を優先する となりがちです。
そして、女性のみなさん、恥ずかしがらずに、何が必要か伝えるようにしてください!
その他
風船
かさばらず軽い。非常時や避難生活での遊び道具としておすすめしたいです。「被災地の子供たちに笑顔を届けたい」と、ガッチャンという方が風船を持って遊びに来てくれました。そのときの子供たちの笑顔が、防災グッズの中に風船を入れるキッカケとなりました。子供たちの命だけでなく、笑顔も守りたいと強く思います。
バランスボール
避難所では他の方の迷惑にならない環境であるか、ご確認のうえご使用ください。災害後、身体が休まることは少ないですが、運動とはまた違う体の使い方だと思います。腰のストレッチやお子さんの遊び道具などとして、あっても良いものかと思います。用意される場合は、空気入れもお忘れないように。
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他にも思い出したら追記します。
個人で避難所や自治体に支援物資を送ろうと思っている方は
「被災地へ支援物資を送りたいと思ったら読む記事」も併せてお読みください。
被災地へ支援物資を送りたいと思ったら読む記事
被災地に支援物資が届けられる現場を見たり、実際に仕分け作業や運搬をしたりして、感じたことがあります。
(当ブログ管理者は平成27年関東・東北豪雨により被災経験あり)
被災地へ支援物資を送りたい方が、今できること
準備と待機、です。
支援物資とクロネコヤマト
自治体が指定する支援物資の送付先(以下「物資ベース」)に入ると様々な企業や団体からの支援物資が届くことに気付きます。そして意外と知られていないのが、クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸によって、天候や環境に関わらず支援物資が運ばれていることです。このとき、被災地の住所宛のお荷物は当面受け付けなくなるようです(少なくとも常総市内の個人宅宛ての荷物は受け付けをストップしていた期間がありました)。というのも、支援物資の運搬に全力を尽くすからです。もし、ご親族やご友人が被災され、個人→個人へ物資を送りたいときは、他社の宅配サービスでしたら利用できるかもしれません。
追記:
2016/04/18 16:00現在、主に被害の大きい地域宛ての荷物は、営業所止めなら配達が可能なようですが、個人宅や避難所への直接の配達はほぼ不可能です。各宅配業社が発表した「お知らせ」は「【熊本地震の被災者を応援したい】宅配業社の熊本方面宛ての集配について」にまとめました。
↓ヤマト運輸のお知らせ(2016/4/16 12:30現在) 出典: http://www.kuronekoyamato.co.jp/info/info_1604_notice.html
個人で支援物資を送りたいと思ったら
その自治体の公式サイトに支援物資の募集に関するお知らせを探してください。そこで、被災地で必要とされている物を把握してください。受け入れの体制が整っているかを確認することも重要です。被災地はまだ緊迫した状況です。電話での問い合わせは絶対にやめてください。
支援物資を送ることに慣れていない方は、(災害ボランティアのプロと呼ばれる)支援団体などが支援物資を募集・受付しているので、ホームページやFacebookページなどで必要な物を確認の上、持込・送付するとよいでしょう。
また、SNSで支援物資募集を呼びかけている場合もあります。例えば、熊本地震で言えば、Facebookで「熊本 地震」を検索すると、すでに2つのグループが存在します。(2016/04/15 13:50現在)もしかすると、今後は物資を呼び掛ける投稿が出てくるかもしれません。
Twitterでは「〇〇体育館に避難してますが〇〇が足りません!」のようなツイートがどんどん流れます。生の声は何とかしてあげたい気持ちを駆り立てますが、被災地の足りない物・必要な物はどんどん変化します。SNSは拡散力があるため便利ですが、3日前に足りなかった物が大量に余っている。そして今は△△が足りない!といった状況になります。
発災直後に「送ってあげなきゃ!」と焦って不要なものを送らないように、被災地や被災者の負担にならないように、下調べと準備を十分に行ってください。
そして、受け入れの体制が整ってからは、避難所へ直接持ち込んだり、送付することで助かる人もたくさんいます。物資ベースには支援物資が集まりやすいのですが、ベースから各避難所へ運搬する人がいなければ支援物資は届かないのです。移動手段がない方、体の不自由な方や乳幼児がいる世帯の場合も、支援物資を直接受け取りに行くことが難しくなります。
とはいえ、交通網が復旧されるまでは、支援物資を発送しても必要な人に 必要な物が 必要な時に届きません。直接持ち込むには、自分の安全を確保できるのか、ルートの確認は済んでいるかなど、「被災地に入れる自分」かどうかを冷静に判断する必要があります。
そして、要請があって被災地入りした支援団体などを除き、個人で支援物資を持ち込む時期はまだ先のことです。まだなお救助活動が行われています。大手宅配業社が要請に基づき、大手企業や各自治体などから大量に物資を運んでいるところです。被災地に入れるルートが限られているため、道路は大渋滞を引き起こしています。
家族が心配で駆けつけようとしている方も大勢いらっしゃるはずです。土地勘の無い人が少量の物資を積んで、とりあえず辿り着けそうな避難所を目指すことで、さらなる大渋滞を引き起こしてしまいます。今はまだ、緊急車両や大手宅配業社のために道を開けてください。
支援物資という名の「ゴミ」を送らないでください
「この服は多少汚れているけれど、まだ着られる。服が足りないのだから、こんなのでも助かるかな」「この絵本は多少の落書きがあるけれど、まだ読める。すべて失くした子なら、こんなのでも喜ぶかな」「ホテルでもらったアメニティ、使わないから送ろうかな」というレベルの物は送ってはいけないのです。
それらはすべてゴミになります。
支援物資の仕分けには人手が必要です。貴重なボランティアにゴミの仕分けをさせないようにしましょう。ゴミの処理には税金が使われます。被災地に余計な経済的負担を掛けないようにしましょう。
被災地はごみ捨て場ではありません。
「処分しようと思っていた物を送る」ことをやめましょう。責任を持って支援物資を送ることができないと感じる方は、その送料と同額を支援金や義援金として寄付することを考えてください。
送料着払いで送るなんてもってのほか。良識がある人なら考えもしないでしょうが、そんな事をする人もいるのは事実です。絶対にやってはいけません。
それでも個人で支援物資を送るときには
下の二枚の写真にあるように、1つの箱に1種類の物資を詰め、箱の外には内容物を見やすく表示することが大切です。こうすることで、仕分け作業がはかどります。そして、重さにも気をつけてください。物資ボランティアの方々が腰などを痛めないように配慮しましょう。
下着や靴下は新品を送りましょう。大人用はもちろんですが、子供用もです。特に、幼児用の使用済みトレーニングパンツやショーツを物資センターでたくさん見ましたが、もらっていく人は見ませんでした。「お友達のお子さんにお下がりをあげる」感覚で送るのはやめましょう。
手回し充電可能な懐中電灯、テレビやラジオなどを除き、電池式の物を送るときは、新品の電池をセットした状態で送るとよいでしょう。ゴミも減るし、すぐに使えるので便利です。
食料を送る際は必ず賞味期限を確認しましょう。賞味期限まで余裕がない物は、ゴミを増やす原因になるので、送ってはいけません。缶詰めはプルトップの物を選びましょう。
支援物資を送る準備が整ったら
避難所や物資ベースが物資受け入れの体制が整っているかを確認してください。避難所や物資ベースなどを運営する職員の方々もまた被災者です。その方たちにも家族がいて家があります。不眠不休で活動している方々に、さらなる労力を強いる事があることも配慮してください。
避難生活時にあってよかった・あったらよかった物
『妊婦・産婦・乳幼児とその家族が用意しておきたい非常時グッズとは』で紹介しています。ご親族やご友人などに物資を送ろうと考えている方の参考になることを願います。
災害支援団体「NPO法人レスキューストックヤード」が支援物資の提供に関する注意点などをまとめた「支援物資等を提供する」も参考になります。
当ブログ管理者megiがこの記事を書くベースになった活動は、『被災ママ。子連れボランティア、はじめる。』を読んでください。
☆☆☆☆☆☆☆
この記事が参考になった方へ2つのお願いがあります。
①現在、全力で応援しているクラウドファンディングがあります。きっと被災地の子供たちにも優しく届くことでしょう。2016/06/07が期限です。ぜひ詳細を読んでみてください。
↓
先天性四肢切断症のNick Vujicicさんの絵本 「Give me a hug」を日本の子どもたちに読んでもらいたい! | ミライメイカーズ
↑
追記: 成功しました!目標金額を達成しました!ご協力くださった方、ありがとうございました!
②熊本地震で被災された福岡の方がお知り合いにいる方、↓この内容を私の代わりに伝えていただきたいのです。
「常総から福岡で被災された方へ届けたいメッセージ」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
☆☆☆☆☆☆☆
「防災ママCafe」@下妻市サクラまつり スローマート 2016年4月3日
下妻市サクラまつり スローマート内に「防災ママCafe」を出店しています。お立ち寄りいただいた方、ありがとうございます!日陰はちょっと肌寒いので、自然焙煎の玄米茶でほっこりしてください(^^)
本日ブースに用意しているパネルや冊子などを当ブログにて紹介します。
<ご自由にお持ちください>
自治体や他団体による配布物も用意してあります。
<ご覧ください>
ココイクの活動について
<防災ママCafeブースの様子>
遊びに来たこどもたちに説明するリエちゃん
最近よく聞く「自助」/「共助」/「公助」ってなあに?
「自助」パネルの内容は当ブログ記事「水害発生、避難する前にやっておきたい5つのこと」に掲載しています。
<他の出店者さんのブースの様子>
スローマートは主催者・陽だまりマルシェ&スマイルkidsの代表さんの自宅庭からはじまった「ママたちの手作り」の販売を行っています。みなさん素敵な商品を可愛くディスプレイ♫
スローマート終了後は、ウクレレの音色と桜でふんわり春を感じました。
なんと素晴らしいことでしょう!古民家修繕⇄日本語学習
3/22/2016 Tue ピノキオハウスプロジェクト 4日目
三連休が終わり、ピノキオハウスは静かです。 午後少しだけ時間ができたので、何か出来そうなことあるかな〜っとピノキオハウスに行ってみました。
あれ!?フォークリフトある!
近所の鉄くず屋さんが引き取りに来てくれたんですって。しかも、その鉄くず屋さんには日本語を覚えたい力持ちの男性が3人いて、"語学⇄作業エクスチェンジ"の話が出ました!🇯🇵🛠🇯🇵🛠🇯🇵🛠
午前中は災害支援ボランティア「つながり」さんが作業しに来てくれたそうですが、午後は総監督・松村さんと私だけ。お互いにあっちとこっちで作業なので静かな環境。携帯ラジオでも欲しい気分🎵
<作業4日目メンバー> つながり: ?人(午前のみ参加) ピノキオクラフトクラブ: 1人(総監督) ココイク: 1人(私)
<前回の作業報告からの更新> 掘っ建て小屋をぶっ壊すのは取り止めになりました。修理して管理事務所にします(^^)
子供ボランティア。もっと広まるといいね。
3/21/2016 Mon
🌻ピノキオハウスとは🌻 水害で被害に遭った古民家を修繕し、常総市の被災ママと子供たちや地元の方々と在日外国人の方々との交流や学びの場としての開設を目指しています。常総市地域交流グループ「ココイク」(以下、「ココイク」)としては、子連れで参加できるママのためのイベントを開催する予定です。そして、ここがココイクの事務所になります。
🍀🍀ピノキオハウスプロジェクト 3日目🍀🍀 今日は子供が一緒。ほぼほぼ毎日一緒です。子連れでガテン系作業はできませんね。メギー母がおにぎりなどを作ってくれたので、ピノキオハウスに差し入れしてきました!
着いたときはまだ作業中。駐車スペースにする場所に植えられている木をチェーンソーで伐採。短く切ったものを軽トラに積むのはピノキオクラフトクラブ守谷組の子供たち。
つながりさんからもまた大勢が作業にあたり、ココイクメンバーSさん率いるTSUKUBAチームも参加。
「近くに(つくば)住んでいても、まだこんな状態だと知らなかった。もっとたくさんの人に知ってもらわないと。」
「ここは平日もやってますか?私が働いている会社(東京)がボランティア活動を推奨してるんです。」
こういう声は本当にありがたいですね😊
母屋の修繕と共に、駐車スペース予定地に掘っ建て小屋があります。これをぶっ壊したいんですが、手伝ってくれる人いませんかーーー(^O^)?
<作業3日目メンバー> つながり: 13人(午後から参加2人) ピノキオクラフトクラブ: 4人 TSUKUBAチーム: 6人
計23人
子連れボランティアが子離れボランティアになった!
3/20/2016 Sun
🌻ピノキオハウスとは🌻 水害で被害に遭った古民家を修繕し、常総市の被災ママと子供たちや地元の方々と在日外国人の方々との交流や学びの場としての開設を目指しています。常総市地域交流グループ「ココイク」(以下、「ココイク」)としては、子連れで参加できるママのためのイベントを開催する予定です。そして、ここがココイクの事務所にもなります。
🍀🍀ピノキオハウスプロジェクト 2日目🍀🍀
今日はチビたちを夫くんに預けて、ガテン系作業です。天気もいいし、たくさんのヘルプが入って、楽しいーーー(^o^)
ガテン系と言っても、それぞれができる事をやる。力がない人に重いものを持たせるような事はないのです! (当たり前か😋)
昨日に引き続き、新潟の大工さんチームがリードしてくれました!
私に割り当ててくれた作業は敷居の傷防止。乾いた泥の掃除や釘抜きなど、手が空いたら他の作業へ。
「つながり」さんのメンバーもたくさん来てくれていました!古い石膏ボードを剥がしたり、エアーコンプレッサーで隙間のゴミを出したり、噴射機(?)で床下の木材や柱に消毒剤を散布したり。
この古民家がどんな風に利用されるかを知った人たちからは、「楽しそうですね」「私の地元にもあったらいいだろうな」「知れば知るほど興味が湧いてくる」など、賛同・応援の声がたくさん上がりました❣️
あっという間でした。みなさん、ありがとう!
<作業チーム> つながり 新潟大工チームPowder Recon Japan ピノキオクラフトクラブ ココイク
ピノキオハウスプロジェクト始動!1日目の報告
3/19/2016 Sat
🍀🍀ピノキオハウスプロジェクト初日🍀🍀
🌻ピノキオハウスとは、水害で被害に遭った古民家を修繕し、常総市の被災ママと子供たちや地元の方々と在日外国人の方々との交流や学びの場としての開設を目指しています。常総市地域交流グループ「ココイク」(以下、「ココイク」)としては、子連れで参加できるママのためのイベントを開催する予定です。そして、ここがココイクの事務所にもなります。🌻
初日はひたすら壁落とし。廃材撤去。掃除。
<初日メンバー> つながり 陽気心(ひのきしん) All Japan ピノキオクラフトクラブ アリビオ(ピノキオクラフトクラブ大人組) 筑波大Dr有志 新潟大工チームPowder Recon Japan
計25人
ココイクが主催するイベント「親子でズンバ体操&チビッコ楽器ふれあい体験」の日だったので、ピノキオハウスプロジェクト初日の作業には参加しませんでした。
育児ストレスが笑いに変わる #吉育三
子供はかわいいですよ。もちろんね。 でも、頭のテッペンから沸騰するくらいキーーーッてなることあるんですよ。
それが吉幾三さんの「オラ東京さ行くだ」のメロディーに乗せて、うまいこと替え歌になってるんです( ̄▽ ̄)
Twitterでジワジワきてます。笑わせてもらった替え歌2つ紹介しま〜す。平時でも災害時でも、「もうヤだ!」となったら息抜きにどうぞ(^-^)/
🎤はぁ~!
オムツじゃねえ ミルクじゃねえ 昼寝をし過ぎたわけでもねえ!
ウンチもね 出したよね? 横漏れするほど出したよね?
抱っこして トントンで 部屋中歩いてぐ~るぐる!
いつ寝るの?まだ泣くの? 眠れないまま朝が来るっ!!
オラこんな夜いやだ~
🎤はぁ〜
戦隊と!ライダーの! 武器が日に日に増えていく!
テレビでも!スマホでも! 妖怪ウォッチがぐーるぐる!
肉でもねぇ野菜もねぇ なによりふりかけごはんがいい!
トトロみる!しっこでる! ラムネとグミとうまい棒!
オラ3歳になるだー
うん。うん。わかるわー!くっくっく 笑!
ぜひぜひ、Twitterのサイト(http://www.twitter.com/)かアプリで「#吉育三」で検索してみてくださいね〜。「#吉幾三」ではないですのでお間違えなく♡
被災ママ。子連れボランティア、はじめる。
長女出産後に専業主婦になり早5年、2015年9月に私たちが住む茨城県常総市は豪雨による水害に見舞われました。困っている人たちがたくさんいるのに、子供がいるから何も出来ないことがもどかしく(何も出来ないと言っても、災害時に子供を守り、安心させ、一緒にいることは立派な「やること」です)、子供がいても出来ること"SNSでの水害に関する情報発信"を始めました(Facebookグループ「常総市の被災ママと子供たちを応援したい」)。
それから数日後に、子供服やおもちゃなどを寄付できるというSさんとFacebookを通して出会ったことがきっかけで、友達のRちゃんと3人で独自に物資を集め、被災者(主に乳幼児のいる家庭や高齢者)に提供するという活動を始めました。これなら1歳3ヶ月の末っ子をおんぶしながら支援活動が出来る!彼女は水害後に歩き出したので、まだおんぶしていても喜んでいる時期でした。
学生時代の友人Eさんが共通の友人に連絡してくれ、過去に2年連続で水害被害に見舞われた京都府福知山市に住む友人含め、たくさんの友人が子供服や絵本などを送ってくれました。また、Facebookを介して出会った様々な人から日用品から生活家電や家具まで様々な物を提供頂きました。中には、事務所で使用していて状態は良いがもう使っていないからとテーブルや椅子などを個人でアルミ箱付トラックをレンタルして届けてくれた会社経営者や母国に帰国するから家の中の物を全部あげると、とっても素敵な家具などを寄付してくれた外国人がいました。
はじめは衣類やおもちゃ、布団や食器など、生活用品が中心でしたが、発災から数ヶ月後を見越して家具や家電を中心に寄付してくれる人を探し始めたのでした。大型の寄付品は保管場所が必要です。これも被災地から外れた常総市内の倉庫を、地元の不動産会社が無償で貸してくれたので出来たことです。
Sさんの知人・Facebookで知り合ったVさんから無料のフリーマーケットを開ける空き地や公民館を探して欲しいと依頼を受けたことがきっかけで、Vさんと一緒に無料フリーマーケットを数回開催しました。開催の度に運搬部隊として大活躍してくれたのがI夫妻です。また、倉庫に保管していた物資の仕分けや片付けに協力してくれたYちゃんは、一緒に活動するようになって「被災してから、今が一番楽しい。」と言って笑ってくれました。
そして災害支援について無知だった私は知りたいことが山盛りでした。そこに知識や知恵を貸してくれたのが、災害支援ボランティアのCさんとMさんです。
いつも子供たちが遊んでいる公園や広場、街全体が汚泥や災害ごみで埋め尽くされ、大人は自宅の片付けなどで忙しく、子供を肉体的にも精神的にも守らねばならぬママたちにも(もちろんパパたちもですが)疲労やストレスが溜まってきた災害から9日後、バルーンクラウンのGさんがバルーンアーティストHさんを連れて遊びに来てくれました。
このときをきっかけに"ママや子供たちが笑顔で息抜きできるように"、"常総にはブラジル人コミュニティがあるのにあまり日本人との交流がないこと"、"近所付き合いの機会が薄れている"という現実を少しでも緩和したいという思いが強まりました。そして、ここまでに紹介した仲間たちと共に、「ちょっと一息入れませんか?」とその場で食べておしゃべりできる形式の炊き出し会(ブラジル人有志、市外県外のボランティア有志、ボランティア団体などの協力により実現)+クラウン、ジャグラー、サンバチームの方、教会の若者たち、市内の県立高校のボランティア部などの協力で子供たちを思いっきり遊ばせる会を開催しました。
そのときの仲間と作った団体を後に、常総市地域交流グループ「ココイク」と名付けました。
ココイクの由来は、
ココ行く! (小さな子供も発音しやすい) ココで生きてイク! ココで育児をしてイク! ココで食イク! ココロいくまでやる!
です。
ココイクのFacebookページもあります。活動に賛同や応援してくださる方の「いいね!」が励みになります。ありがとうございます!
さらに、印刷物を用意したいとき、専門家の意見を聞きたいとき、機材を借りたいとき、イベントを開催したいときなど、活動をサポートしてくれているのが、NPOコモンズが水害直後に立ち上げたたすけあいセンター「Juntos」です。Juntosには多方面の専門家や活動家、災害支援団体の方が入られていて情報が集約されています。
物資ボランティアを通して知り合った、被災者支援(常総では主に高齢者を中心に支援)をされているピノキオクラフトクラブとも連携をとり、代表の松村さんを介して被災したおじいちゃん・おばあちゃんに生活家電などを提供してきました。
他にもたくさんの方や団体の協力をいただきながら、ココイクとして、個人として、活動を続けています。また、ボランティア活動を続けられるのは仲間の力はもちろんのこと、家族の協力があるからです。特に、水害直後から数ヶ月休みなしでの自宅や友人宅などの片付け、仕事、そして半年が経ち自宅に戻れてからの生活を支えてくれる夫や「ママは天才だよ!」「いってらっしゃ〜い」と応援してくれる子供たちに感謝でいっぱいです。
*「関東・東北豪雨」からの半年を振り返り、この記事を書きました。
追記: 全国のみなさんからの応援に感謝している常総市のみなさんが、熊本地震の被災地に支援物資を送ろうと考えた時に読んでもらいたいなと思って、下の記事を書きました。私の想像を遥かに超え、閲覧数10万以上、シェア数3.7万となりました。たくさんの方が参考になったと言っていただけたようです。被災地の負担が、少しでも軽減されることを祈ります。
水害発生、避難する前にやっておきたい5つのこと。
関東・東北豪雨により被災してからの活動(水害から半年間の活動を「被災ママ。子連れボランティア、はじめる。」にまとめました)を通して、たくさんの地元住民/被災者や地元住民/ボランティアに出会いました。また、乳幼児を持つ被災ママさんたちとの交流から出た声をもとに、避難する前にやっておけばよかったことをまとめました。
〜家族の命を守るために〜
「怖いな」と少しでも思ったら避難すること。実家や友人、近所のおじいちゃんやおばあちゃんから「この辺は何十年も水害なんてないから大丈夫。」と聞いても、「うちは大丈夫」と思わないこと。「いつもと違う」という直感を信じること!乳幼児を抱えてはスピーディに動けません。早め早めの対応を。
〜避難先について〜
小さな子供や介護が必要な家族がいて避難所が不安な場合は、冠水・浸水区域から離れた施設(ホテルなど)に一次避難!妊婦や乳幼児とその家族にやさしい福祉避難所が設置された場合は、そちらへ避難することも考慮してみてください。妊婦さんや乳幼児などに特化した支援物資が入りやすいこともあります。単なる避難所の場合、乳幼児の泣き声などに批判的な声を発せられてしまうことがあったり、お子さんや保護者さん自身もなかなか寝付けなくなったりもします。
〜水害発生!避難するまでにやっておきたい5つのこと〜
①避難してからすぐには帰宅できないことを想定して荷物をまとめる
一次避難グッズを準備しておくことが重要ですが、していなかった場合は避難を決めてから荷物をまとめることになります。子供の安全を守ることに精一杯で忘れてしまって困る物があります。
- スマホ+充電器(取り出しやすいポケットなどへ)
- 貴重品
- 食料(お菓子やレトルト離乳食なども)
- 飲料
- 哺乳瓶+粉ミルク(必要な方)
- 母子健康手帳
- 保険証
- 紙オムツ(普段は布オムツでも紙オムツを!洗濯が長期間できないこともあります。)
- おしりふき(ウェットティッシュの代用としても)
- 汗拭きシート(お風呂に入れない場合に備えて)
- 着替え(3日分はあるとよい)
- 生理用品(予定日でもないのにストレスなどから生理になる方もいます。)
- タオル
- ビニール袋
- 大きめのゴミ袋(即席ポンチョで急な天候不良にも対応できる)
- 抱っこ紐(おんぶ兼用の物がよい)
- 常備薬(消毒液もあるとよい)
- お薬手帳
- お気に入りのぬいぐるみや絵本
- 懐中電灯(スマホのライトがありますが、電池節約のためにもあると便利) この写真に写っている物だけでも30Lバックパックに収容しきれません。年齢や体力に合わせて、お菓子やぬいぐるみはお子さまに背負ってもらうことも考えましょう。
②と③は、余裕を持って避難できる場合にのみ行うようにしてください。安全第一。命最優先です!
②自宅の高層階へ移動する
高層階が浸水しなければ移動した物を守ることができ、その後の生活再建にかかる費用を節約できたり、思い出の品を泣く泣く処分することも防げます。
- 生活家電
- チャイルドシート
- 子供の作品や思い出の品
- ベビーカー
③車を高台へ避難させる
複数の車両を所有する場合、避難時に使う車以外を避難させる(この車中に二次持ち出しグッズを入れておくのも有効です。とはいえ、この車が被害を受ける可能性がないわけではありません) 。社用車や農機具など、仕事に影響の出るものも避難させる。
④ライフラインの元栓を切る
家を出るときには、ガスなら元栓を閉め、ブレーカーを切ること。これはライフライン復旧後の事故を防ぐためです。
⑤玄関などに避難先などを明記しておく
外出中で一緒に避難できない同居家族がいる場合は、災害ダイヤルやメール、SNSなどで連絡を取るつもりであっても、電波状況や携帯電話/スマホの電池状況により連絡手段がなくなる可能性もあります。直接の電話連絡以外に、第三者の端末からもアクセス可能なTwitter、LINE、Facebookなどの利用もオススメです。
避難準備OK!余裕を持って避難できる場合に限るとは思いますが、親の不安が伝染するのでなるべく明るく楽しそうにお子さまを誘導してあげるとよいと思います。
避難所はどうあるべきか?嫌われる避難所と好かれる避難所
自治体のホームページに避難所の情報が掲載されているはずですが、避難先選びを間違えると、行ってみたらとんでもない環境だったということがあります。
関東東北豪雨で被災地に指定された茨城県常総市では、「避難所に指定されていたから市役所に避難した」という人が大勢いました。しかし、市役所が浸水して避難者が孤立するというニュースが映像として流れていました。
後に、市役所に避難した友人からこんな話を聞きました。
旦那さん、当時3歳と0歳の子供と一緒に市役所に避難した。抱っこしていた下の子を降ろそうと職員に声を掛けたら、床に敷くためのダンボールを渡された。ここには居られないと判断し、市外のホテルを予約して移動した。
もし市役所に留まっていたら乳幼児を抱えてもっと大変な状況になっていたはずです。「避難所から避難する」という判断が功を奏したのですね。
他には体育館を避難所にした例もあります。この体育館はペットの入館は禁止です。災害時であってもということで、ペット同伴で避難した方が犬を外に置いて自分だけ館内に居られないと、外で数日過ごしたとも聞きました。ただ、避難所の運営スタッフが内緒で犬と一緒に館内に入れてあげたとも聞きました。ルールはルールですが、災害時はときにルールを破らなければ救えないこともあるということです。このような運営スタッフがいたおかげですね。
「災害ボランティアのプロ」からはこんなことを聞きました。
「避難所は快適にしてはいけない」
この言葉を初めて聞いたとき正直なところ、私には理解できませんでした。むしろ、「避難者にやさしくするべきではない」と言われたような気がして誤解をしていました。
子連れボランティア活動を続けるうちに見えてきたものがあるんです(子連れボランティア活動については「被災ママ。子連れボランティア、はじめる。」を読んでください)。
ある避難所では、子供から高齢者まで全員が同じスペースで避難生活を余儀なくされていました。大勢の他人との避難生活ですから、なるべくプライバシーを保てるようにかダンボール製の仕切りやくつろぎスペースなどが確保されていました。食事も、「毎回おにぎりじゃ飽きちゃう」などの声があがると定食弁当や様々な炊き出しで支援される状態でした。
それが発災から日数が過ぎるにつれ、避難者が甘え過ぎの状態になったそうです。
ボランティアの方々がトイレ掃除をする。 避難者は喫煙所でタバコを吸っている。
洗濯ボランティアが受付や洗濯をする。 洗濯機が設置されていて身体的に洗濯ができる人までもが洗濯ボランティアに洗濯を依頼する。
もちろん、避難者全員がそうなわけではありません。避難所に寝泊まりしながら、一日中自宅の片付けをしてクタクタになって帰ってくる人。避難所から出勤して、その途中にコインランドリーで洗濯もして帰ってくる人。ボランティアと一緒に他の避難者のために動く人。避難生活を送っていても、「自分にできることはないだろうか?」と考えられる人もいます。
支援に甘え過ぎると、自宅に戻る気持ちや生活を取り戻す気持ちが薄らいでいく。しかし、いずれはボランティアもいなくなるし、避難所も閉鎖されるんです。それまで甘えさせてくれた支援が発災から数ヶ月も経つと皆無に近い。「ボランティアや避難所が無くなっても、生きていけるんだ」という気持ちを奪わない程度に避難所を運営しないといけないのです。そして、被災者も生きる力が薄らぐほど支援にどっぷり浸かってしまうのは危険だと、自分を律する心も必要だということだと思います。
それが「避難所は快適にしてはいけない」の意味だと私が理解できた頃、避難所の閉鎖が決定していました。
発災後に支援物資を配ったり、乳幼児を持つママとの交流を通して「避難所」についての意見を聞く機会も多くありました。その中で特にココは!と気になる感想をくれたママさんがいたので、どんな環境だったのか見学に行ってきました。
そこは被災地・常総市のお隣、つくばみらい市にある「きらく山すこやか福祉館」という施設でした。つくばみらい市から委託されたつくばみらい市社会福祉協議会(以下「社協」)が管理しているそうです。当時、ここで避難所の運営にあたっていた社協職員さんとお話ができました。
水害の状況をテレビで見ていて、常総市社協の協力をするため現地入りを考えていたら、市から突然電話があり、「避難所になったから避難者が来ると思う」と告げられたそうです。
「当時、この施設の入浴施設はボイラーが故障中だったんです。避難してきた方がお風呂に入ることができなかったので不便だったんです。お風呂があればもっと良かったんですが。」と今でも当時の避難者を気遣ってくれているようでした。それでも、同じ敷地内の別の建物にはシャワー室も完備されているし、入浴施設が利用できなかったために一般のお客さんがいなかったのは、避難所を運営するうえでラッキーだったかもしれないですね。
大広間や個室含む施設全体を避難所として使い、ロビーには支援物資を並べ、看護師が常駐。施設内には2015年4月に開設された「支援室」(乳幼児が遊べるスペース)や9月の避難所の頃に設置された「授乳室」があり、子連れの避難者も遊んでいたそうです。また、敷地内には芝生の広場やアスレチック、テニスコートなどがあります。こうした施設は常総市にはないので、同じような環境は望めませんが、「妊婦や乳幼児とその家族専用の福祉避難所」の設置が市策として制定される日がきたら、この避難所を参考にしていただきたいです。
支援室↓
そして、閉鎖前日の夕方に市から社協に連絡があり「明日で避難所は閉鎖です。」と告げられ、発災から2週間で閉鎖したそうです。ピーク時には160人くらいいた避難者の行き先は社協職員さんにもわからないそうです。
この避難所に感謝する避難者が多いのは、被災地である常総市外に設置された避難所であることや、ボランティア含め運営側にいるスタッフが被災者ではないこと、色々な制約に縛られる「市」ではなく「社協」が運営していたという、ある意味ゆとりあるスタッフと体制に恵まれていたからだと思います。
被災者みなパニック状態、昼夜ヘリコプターがバリバリいってる常総市内に設置され、自宅を放り出すしかなかった自らが被災者である職員が運営していた避難所との違いでしょう。あの時はあれが精一杯だったはずです。
水害発生、街から子供の遊び場が消える!?
水害。自分が住んでいる街が被災するまでは知らなかった事がたくさんあります。
本当に無知でした。
「雨が降ったからびちゃびちゃで公園は遊べないね」とよく子供との会話に出てきますが、そのくらいのことを想像していたのです。
冠水したのだから、雨よりは水が引くのは遅いだろうけど、水が引けばまた遊べる。と。
実際は全く違います。
ただの雨水ではなく、汚泥です。川の水だけでも十分汚いですが、街中のいたるところで下水が溢れ、それが街中を覆ったのです。
道路や家屋から水が引くと、家財や建築廃材などの、いわゆる「災害ごみ」が道路沿いに積み上げられます。
その災害ごみが捨てられたのは災害ごみ集積所として設けられた場所だけでなく、普段は子供たちが遊んでいる「公園」です。
土や植物が汚染された上、遊具は汚泥にまみれ、放り込まれた災害ごみから飛び散ったガラスやステンレスなどの破片が散乱しているのです。
災害の規模や自治体の対応などで違いはあるでしょうが、2015年9月の「関東・東北豪雨」によって被災した茨城県常総市では、5ヶ月経った今も立入禁止の公園があります。
さらに常総市の公式サイトを見ても、どの公園が安全か安全でないかの発表はないのです。
そこで、2016/02/02(火)、常総市内の公園は子供たちが遊べる状態になったのか、常総市都市整備課に聞いてみました。
【森下公園】- 普段から幼児〜お年寄りが集まっていた公園
・4月から使える
・災害ごみを受け入れたから土を入れ替える
・遊具を塗装する(理由は古いから)
・砂場も使えるようにする(災害前はガラスの破片が出てきたり、猫の糞があったりした)
【相野谷公園】- 普段からあまり遊んでいる子がいない小さな公園
・いつ遊べるようになるか未定
・災害ごみを受け入れたから土を入れ替える
【その他の冠水した公園】
・冠水したすべての公園の土を入れ替えた
・砂場も使えるようにした
・消毒は常総市の造園業者が完了した
・「立ち入り禁止」になっていなければ遊べる状態だということ
とはいえ、これらの情報を含め、どんな消毒方法だったのか、土は表面から何cmを入れ替えたのかなども現在常総市のホームページには掲載されていません。掲載する予定もないそうです。掲載がなければ知ることが出来ないのでお願いはしました。
災害関連の業務や溜まってしまった通常業務で忙しいとは思いますが、子供の遊び場は優先順位が低いのでしょう。母親としては怒りよりも呆れていますがね。
「4月に森下公園が遊べるようになったら連絡します。」と言うので、名前と電話番号を伝えましたが、電話で個人に連絡するという事はこの先も常総市の公式サイトに掲載するつもりがないのかしら。
全国から届いた応援メッセージに涙!
水害発災から4ヶ月以上が経ったある日のこと。諸手続きのため常総市役所へ行ったとき、全国から届いた応援メッセージが飾られていたのです。
以前にも飾られていたのでしょうか。発災後のドタバタ居候生活で気付かなかっただけでしょうか。
みなさんの励ましの言葉を読んでいるうちに、 「これはみんなに(他の常総市民に)見てもらいたい!」 と思い、Facebookグループ「常総市の被災ママと子供たちを応援したい」のアルバム「応援メッセージ」に投稿しました。
発災直後からみんな必死にがんばってきました。今も尚がんばっています。がんばるしかないんです。
そんな中で目にした言葉の数々に涙が出ました。直接お礼が言えない代わりに、ここで言わせてもらいます。
ありがとう!